ワーコム

ワーコム堆肥

めしゆたかファームでは常時10頭を超える米沢牛を飼育しています。

たくさんの牛さんがいるので、牛糞を堆肥にして田んぼへ撒き、お米作りの肥料として利用しています。

牛糞はそのまま田んぼに撒くことはもちろんなく、籾摺り機で玄米にする過程で大量に取れる籾殻、そして玄米から精米(白米)の過程で取れる米糠と一緒に堆肥置き場で混ぜて半年ほどかけて発酵させます。しっかり発酵した状態の堆肥は牛糞臭くありません。

肥料とは有機肥料と化学肥料の2種類に分けられます。

有機肥料とは籾殻を含んだ牛糞など植物性・動物性の生物由来の有機物を原料にした肥料。

化学肥料とは鉱物など無機物を原料にした肥料。

有機肥料は即効性は低いが持続性が高く、化学肥料は即効性高く持続性が低いのが特徴です。

生物由来の有機肥料の方がなんだか健康に良さそうに聞こえますが、有機肥料は微生物が分解、化学肥料は水が分解し無機養分となって植物に吸収されるという分解過程が異なるだけで植物にとっては違いはないです。

ただ、化学肥料は過剰に使用すると根腐れといった肥料やけが起こり、土壌の生態系を崩してしまいます。

稲を健康に育てるためには肥料の三要素、窒素、リン酸、カリウムが必須であり、必要な時期にそれぞれの土地の性質にあった量が必要となります。

めしゆたかファームが所在する飯豊町下椿地区は最上川の源流、白川の清流によって大地を潤され、肥沃な土壌が作りだされているので、多量の肥料は必要ないですが、毎年同じ田んぼで美味しいお米を作り続けていくためには自然にもたらされる栄養だけでは育てることができず、適時適量の肥料は必須です。

めしゆたかファームは牛飼い農家なので、牛糞堆肥を利用しない手はなく、じわじわと持続性がある有機肥料を土への栄養分補充と土壌の改良を目的として田んぼへ撒いてます。

ただ、牛糞堆肥を入れすぎるとリン酸とカリウムが過剰になり、稲の生育が悪くなってしまうので気をつけないといけません。

また、有機肥料なので微生物の働きによって分解状況が異なり、土壌の保水性や透水性に影響を及ぼすため、田んぼに入れる量の調整が難しい点が挙げられます。

こうした特徴を考慮し、めしゆたかファームではリン酸とカリウムの供給源として発酵した牛糞堆肥を適量田んぼに撒き、窒素の供給源として化学肥料を必要最小量追肥しています。

化学肥料だけで稲を育てる農家さんと比較すると、収穫量は少なくなりますが、少ない分しっかりと栄養素がお米一粒一粒に行き渡り、食味も上がりより美味しいお米を収穫できるようになります。

牛飼い稲作農家として7年ほど経ちましたが、この牛糞肥料をもっと有効に使って食味を上げることができないか常日頃考え、試行錯誤しながら毎年田んぼに撒いていたのですが、昨年末に同じ県内の真室川(山形県北部、秋田県との境の林業の盛んな町です)でワーコムという自然から生まれた堆肥発酵促進剤をまいた堆肥で作るお米がすごく美味しく、稲自身が丈夫に育つため農薬と化学肥料をうんと減らすことができるということを耳にし、早速ワーコム菌を取り寄せ、籾殻と米糠を混ぜた牛糞に撒いてみました。

驚きです!!発酵がすごい速度で進んでるみたいで、数日後の堆肥から湯気がぽかぽか出てます。

ユンボ(ショベルカー)でワーコム堆肥をすくうと、ミミズがうじゃうじゃ。通常の倍はいます。異様な光景です^^

堆肥発酵促進剤ワーコムの主成分はブナの森の腐葉土の土着菌を中心に、あけびや山ぶどう、木苺などの酵母菌、にんじん、納豆菌、乳酸菌、様々な発酵酵素です。活性根粒エキスや木炭、ゼオライト、麸、米糠など、すべて自然の素材を混合しつくられ、有効微生物が増殖し堆肥を完熟させ、堆肥の臭いを消す土づくり資材です。

超ハイスピードで牛糞が発酵し臭いが消えてくれ、かつ稲が丈夫に育ち病気になりにくく、農薬と化学肥料を減らすことができる、使わない手はないです。

ワーコム堆肥で土壌を改良し、より美味しいお米を育て、田んぼの生態系を守る。

臭いが解決し、牛に優しく、地球にやさしく、農作物が美味しく育つ「土」ができる。

今年はさらに磨きをかけた美味しいお米が収穫できるよう、常に新しいことへ挑戦し切磋琢磨しながら力を入れていきます。

ワーコムが育てたお米をお楽しみに!!

Share VIA SNS

Share on facebook
Share on twitter
Share on email
Share on print